先日、Googleのウェブマスター向け公式ブログにて、「誘導ページ(ドアウェイページ)」に対するガイドラインが更新されました。この誘導ページがあることで順位を下げる調整を近日中に行うと発表されました。誘導ページがWebサイト内に存在しているなら、今すぐにでも改善した方が良いでしょう。
今までGoogleは何度か検索エンジンのアップデートを行ってきました。
パンダアップデートやペンギンアップデート、最近ではヴェニスアップデートが記憶に新しいかと思います。
そこで今回は、誘導ページに対するアップデートに巻き込まれないためにも、すまいるネットがオススメするSEO対策として抑えておきたいポイントをご紹介します。難しいことは一切ありません。まずは、誘導ページとは何かをしっかり理解しましょう。
誘導ページ(ドアウェイページ)ってなに?
2015年4月現在、ウェブマスター向け公式ブログのヘルプページでは以下のように定義しています。
誘導ページは、特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページです。誘導ページにより、類似する複数のページが検索結果ページに表示され、どの検索結果からも同じ内容のサイトやページにユーザーが誘導されるため、ユーザーの利便性が妨げられることになります。また誘導ページは、最終的なアクセス先となるサイトやページに比べ有用性の低い中間ページにユーザーを誘導することもあります。
問題なのは、制作したWebサイトの目的がユーザーを誘導するためかどうかであることです。
たとえば、SF小説を個人出版した人が、その本を紹介するWebサイトを制作したとします。
このWebサイトのオーナーは、「SF小説 自費出版」というキーワードでSEO対策していました。
しかしそれだけでは飽き足らず、新たにドメインを取得し、SF小説を紹介するWebサイトへリンクを張った別のWebサイトを新たに立ち上げました。これは結果的に、そのページへ訪れた人を最初に制作したWebサイトへ誘導するために制作されたページとなります。このようなページが量産されるとどうなると思いますか?
仮にご自身で「SF小説 自費出版」で検索した際に、このようなページが検索結果に並んでいたらどうでしょう。
書かれている内容は違えど、最終的にはどのWebサイトも同じページへ行き着くようならば、ユーザーはその検索エンジンを利用しようと思わなくなるかもしれません。
Googleは、こういった状況を防ぐためにも検索エンジンのアップデートを考えています。そこでGoogleは何を誘導ページとみなすのか、以下にGoogleが挙げた具体的な例をご紹介します。
Googleが考える誘導ページとは
先に挙げた例の他に、Googleでは誘導ページの具体例を公開しています。
- 検索エンジン用に最適化することでサイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的としているか。そうである場合、そのページがサイトのユーザー エクスペリエンスに不可欠か。
- ページのコンテンツが極めて具体的であるにもかかわらず、一般的なキーワードで検索結果の上位に表示されることを目的としていないか。
- 検索トラフィックを増やすことを目的に、そのページにサイト上の既存の項目(場所や商品など)をまとめたコンテンツを繰り返して掲載していないか。
- コンテンツや機能において独自の価値はなく、単にお金儲けのためにユーザーを別のページに誘導することのみを目的に作成されたページではないか。
- ページが「孤立」して存在していないか。サイト内の他の場所からそのページへの移動が困難または不可能ではないか。検索エンジンのためだけに、サイト内の他のページやサイトのネットワークからそのページへのリンクを作成していないか。
誘導ページかどうかの判断材料として言えるのは、ユーザーに寄り添ったコンテンツを配信しているかどうかです。
ご自身のページがこれらの内容に該当していないか、いま一度確認されることをおすすめします。
では、誘導ページのペナルティを受けないために、すまいるネットが考えるSEO対策を以下にご紹介します。
ペナルティを防ぐためにSEO対策としてすまいるネットが考えること
ユーザーのこと考えているかどうか、この点がとても重要です。
そもそも、そのページはなんのために存在しているのか考えてみましょう。
先ほどのSF小説を例に挙げると、そのページはWebサイトのオーナーがアクセス数を稼ぎたいがために制作されました。Googleはそのようなページを判断できるようになってきています。
他にも、地域別ページのようなエリアワードのみ書き換えたページが複数存在するWebサイトを運営されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。最終的に、どのページも同じコンテンツへ誘導させるのが目的なので、先の例と同じように誘導ページとみなされてしまうかもしれません。
ユーザーが求めるものを公開するならば、そのようなページは量産せず、ユーザーに寄り添ったWebサイト運営をしていくことが重要です。
しかしながら、問題だからといってすぐにそのページを削除するのは難しいでしょう。削除するとWebサイトとしてのページ数が減ってしまうのでもったいない……。でも、そのままにしておくと不安……。さて、この場合にはどうすれば良いのでしょうか。
すまいるネットがおすすめするSEO対策は、ずばり「オリジナルコンテンツ」を追加することです。
オリジナルコンテンツとは、つまり他のページ・他のサイトにはない、そのページ独自のコンテンツを指します。テキストはもちろんですが、掲載している画像や写真もそれぞれ固有のものだとより良いでしょう。
不用品回収のWebサイトを例にすると、地域にはそれぞれゴミを出すための独自のルールが存在します。その地域ではゴミに出せないもの等をピックアップし、その中から自社で回収可能な物を掲載すれば、それだけでそのページ独自のコンテンツになります。
そのエリアに住んでいる人に対して、不用品回収業者がそこで回収できる物を紹介できるので、ユーザーにとって有用なコンテンツと言えるでしょう。
これはあくまでひとつの例ですが、それぞれ個別のコンテンツを追加することで、そのページが必要であるというアピールができます。ただしオリジナルに限るので、どこかのページからコピーしてきた文章ではなく、ご自身で考えた文章を掲載するのが効果的です。
ユーザーにとって有用なコンテンツなのかどうか、今一度Webサイトを見直してみてください。