とうとう2020年末でAdobe「Flash」のサポートを終了と発表

米国時間7/25にAdobe Systemsが「Flashの開発と提供を2020年で終了する」
と公式に発表しました。

1996年に登場して以来、2000年前半のデジタルコンテンツにおいて
強い存在感を示してきたFlashがとうとう終了するというニュースは、
大きな話題となりました。

私も2000年代の前半に色々なウェブサイトでFlashの
自由度を表現したウェブサイトを沢山見てきましたので、
今回のFlashの終了については、一時代の終わりを感じたニュースでした。

実は今回の正式なFlashのサポート終了について、
以前からも今後どうなるのか、注目されておりました。

なぜFlashサービスが衰退したのか?

Flashが衰退した大きな転換期は、2008年にiPhoneが登場してから
世界的に状況が変わってきました。

これまでのインターネットをパソコンで閲覧するユーザーよりも
徐々にiPhoneを筆頭にスマホや多様な環境で閲覧するユーザーから
見れるようにしてほしいという要望も増えてきた要因もありますし、
2010年にスティーブ・ジョブス氏による「Thoughts on Flash」の
声明も業界内に大きな影響を与えました。

「Thoughts on Flash和訳解説ページ」

そして、決定的になった出来事として、2015年6月に
Adobe Flash Playerにはパソコンを乗っ取られる凶悪な脆弱性あると判明し、
2016年12月にブラウザのGoogle Chromeにて、
音楽や動画などのリッチコンテンツの表示に、Flashではなく、
HTML5がデフォルトで使用とされることが発表され
Flashの衰退につながりました。

今後のFlashはどうなるのか!?

今回のAdobe Systems公式の内容をまとめますと、

Flash Playerは2020年末をもってアップデート・配布ともに終了する。

FlashコンテンツはHTML5などのオープンな標準技術で置き換えてほしい。

この動きは、Apple、Facebook、Google、Microsoft、Mozillaとも協調して進めていく。

弊社の一部のお客様でもFlashコンテンツを活用されている方もいます。

まだ2020年末までFlashサービスは続いておりますが、
HTML5など、デザイン・コンテンツの切り替え作業などもご検討ください。