コーダーの友!おさえておきたいIEのバージョンチェック方法2つ

いつもインターネットからWebサイトを閲覧する際、インターネットブラウザは何を使用されていますか。
例えば、日本ではInternet Explorerが広く普及しておりますが、世界的にシェア率を伸ばしているChromeを使われている方もいるでしょう。Macintoshを使用されている方は、Safariからご覧になっているかもしれません。

どれもそれぞれ特徴があるため、ご自身が使いやすいブラウザを使用されるのが良いかと思います。
しかしWebページを閲覧するだけではなく、いざ制作する立場になった場合、ブラウザごとに表示に多少の違いがあるため、自分が使用しているブラウザ以外を無視して制作を進めることはできません。
制作されたWebサイトを閲覧するブラウザは、それぞれのユーザーに委ねられています。表示に問題なくストレスフリーなページかどうかは、実際に確認してみないと分かりません。Webサイト制作をされる方々にとっては、悩みの種でもあると思います。
特にInternet Explorerにおいては、多くのコーダーが苦しめられているでしょう。

そこで、Internet Explorerにおける複数のバージョンでWebサイトの表示を確認できるアプリケーションツール「IETester」をご紹介します。

確認方法1 IETesterを使う

IETester1

IETester(http://www.my-debugbar.com/wiki/IETester/HomePage)
こちらから無料でダウンロードできます。

IETester2

アプリケーションを立ち上げると、このような表示になります。
赤枠のボタンを押すとIE5.5、IE6、IE7、IE8、IE9、IE10、IE11の各バージョンで確認ができます。

IETester3

このように複数のバージョンで見た目を比較できます。
(これはGoogleにIE8とIE11でアクセスした際の表示画面です)

また、複数のバージョンをまとめて表示することも可能です。
IETester上部の「すべて」ボタンを押すと、ダイアログボックスが出現し、チェックを入れたバージョンをまとめて確認できます。

IETester4

このツールは完全なものではなく、IETesterのバージョンごとに多少のエラーはありますが、表示のチェックをする上では問題なく動作しますので、ぜひWebサイト制作にお役立てください。

また、このようなツールを使わなくてもバージョンの違うInternet Explorerの表示を簡単に確認することが可能です。
その方法は、Internet Explorerにある「開発者ツール」を使う方法です。

確認方法2 開発者ツールを使う

Developer Tools1

Internet Explorerの右上にある歯車マークから、「F12 開発者ツール(L)」をクリックしてください。

すると、以下のようにページ下部に枠が出現します。
この枠の中の右上に「Edge」と書かれた部分がありますので、そこをクリックしていただくと表示するバージョンが選べます。

Developer Tools2

見たいバージョンを選択していただくと、リアルタイムで表示が変わります。
以下は既定のバージョン(IE11)とIE5を比べたものです。検索バーの高さに違いがありますね。

Developer Tools Edge

Developer Tools IE5

ブラウザ自身もアップデートを重ね、より充実した機能や操作性を兼ね備えてきました。
しかし、Internet Explorerにおいては同ブラウザであってもバージョンが複数あり、使用しているパソコンのOSにも依存しているため、見え方の違うInternet Explorerが多く存在します。
Chromeで確認した際は問題なく表示されたのに、Internet Explorerで閲覧すると見た目が違っている、ということもしばしば。Internet Explorerは特にそういった問題が発生します。

Browser Share 2014

日本のブラウザバージョン別シェアグラフ2014 (StatCounter Global Statsより)

こちらはインターネットブラウザ別のシェア率を表したグラフです。
Internet Explorerは最新版だけでなく、バージョンが低いものでも高いシェア率を誇っています。
Windowsに標準搭載されており、Chromeの追い上げはあるものの日本のシェア率はまだまだ高く、このブラウザを無視してWebサイトを制作することは難しいでしょう。
複数のバージョンが普及しているため、それぞれのバージョンの違いもチェックしたいところ。

制作者側を助けてくれるツールがどんどん充実してきています。サイトを公開する前にはぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。